2011年09月13日

子曰く

論語に

子の曰く、由よ、なんじにこれを知ることををしへんか
これを知るをこれを知ると為し
知らざるを知らずと為せ
是知るなり

とある(巻第一 為政第二 十七)。

どうやら私は、所謂「物知り人」が嫌いで、「物知り人」が他人に教へてゐるのに遭遇するのが、最も嫌いなやうだ。

おそらく「物知り人」が、往々にして、知らざるまでも知ると為しているからであらう。皆「これを」を読み飛ばしてゐる。是知らざるなり。

知らざるを知らずとするのは、孤独だ。いつも他人と群れ、同じて和せぬ付き合ひに耽溺してゐる者には、決してわかるまい。
 
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2011年09月10日

遅ればせながらご報告

 本平成23年度より、日本ユーフォニアムテューバ協会の理事を拜命いたしました。

 特に専門教育を受けてきたわけでもなく、はなはだ力足らずではありますが、コツコツと研鑽を積み、何らかの形でその成果をお披露目して行きたいと考へてをります。

 遅ればせながら、ご報告まで。
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2011年09月06日

ホルスト「第2組曲」の行進曲

9月5日は Facebook の "Euphonium Players Day"といふことで、先日の定期演奏会の音源を YouTube にアップロードした。



もちろん好きな曲で、一生挑戦したい曲。

当日聴きにきてくれたリまさんから、「すごく練習したでしょ! なんかもう、これ以外にないって感じに出来上がってた」とのこと。録音を聴くと、やりたかったことがおぼろげながら表現されてゐるやうに思ふ。しかし、まだまだ思った通りには演奏できてゐない。

他の人にはどのやうに聴こえるのか、全く覚束ない。自分が出したかったところが残るのか、上手くいかなかったところが残るのか…

もし、この世で、一つだけ願ひを叶へられるのなら、自分の演奏を客として生で聴かせて欲しい。
 
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2011年09月01日

祝900,000アクセス

お陰様で、PROJECT EUPHONIUM のアクセスカウンタが、本日900,000を突破しました。皆様の日頃のご愛顧に心より御礼申し上げます。

ミリオンアクセスまであと一息。今後とも、細々とやっていく所存です。
 
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2011年08月26日

砂遊び

學生の時、ゼミの先生がこんなお話をされた。

とある有名大學の學生にアンケートを採った。「大學生になった今、何を一番したいか」と。その回答の中に「砂遊び」といふものがあったといふ。しかも、一人ではなく數名ゐたといふのである。

大方は、過酷な受験勉強の反動と解釋しさうなものだが、私は最近、この話を思ひ出しつつ、また別のことを考へてゐる。大人になってからする「砂遊び」は、案外面白いものと感じられるのではないか、と。

大抵の大人には、そんな時間も機會もないし、また大人が砂遊びなどするものではない、といふ理性が働くから、公園の砂場が大人で一杯になるやうなことは起こり得ない。

さて、それなら、さうした機會を作り、どうぞ童心に帰って、今日は一日砂遊びをして下さい、となったら、果たしてどうなるか。

山を作り、トンネルを掘り、ある者は川を流し、ある者は高さを競ひ… 童心に帰るどころか、大人の知恵で大きなスコップを持ってきたり、果てには重機を持ち込んできたり…

一日で終はれる者は、ああ樂しかったと、かつての日々を思ひながら、手を真っ黒にして家路につくことであらう。そして、自分がかつて砂遊びから何を學んできたかに思ひを馳せるかもしれない。

しかし、一日の遊びに終はらずに、この世界から抜け出せなくなる者も出て來るかも知れない。彼らは毎週のやうに集まり、山を作り、トンネルを掘り、川を流し、高さを競ひ、スコップだ、重機だ…

もし前者が、「いい年して砂遊びかい」と言はれれば、「お恥ずかしいお話で…」と顔を赤らめることであらうが、後者がそのやうなことを言はれたら、どうなるか。たちまち「砂遊びを馬鹿にするのか」「お前はこの樂しみをわかってゐないから、そんなことを言ふのだ」と食ってかかりさうな氣がする。

いかに高からうと、いかに複雑だらうと、いかに整ってゐようと、「砂遊び」である以上は、児戯に過ぎない。これを忘れて、いかに高いか、いかに複雑か、いかに整ってゐるかに血道を上げて競ってゐるとしたら、やはり大人として異常だと思ふ。

大人には大人の樂しみといふものがあり、それは大人として成長してゐなければ、樂しめないものだ。そして、子供が砂遊びを通して成長するのと同じく、大人も大人の遊びを發見し、挑戦し、汗を流さなくては、人として成長しないのだ。

大人の樂しみをむしろ避け、いつまでも砂遊びに興じる大人の姿といふのは、私には、やはり奇異な姿に映じる。

もし吹奏樂が、「あの青春をもう一度」などといふ發想にしか集約されないのならば、それはもはや「砂遊び」に等しいといふことにならうか。

中高年層の吹奏樂團が、今後ますます増え續けることを思ふにつけ、その樂しみ方を考へさせられるのである。
 
タグ:吹奏楽
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