2008年03月17日

ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団

 LD「国立ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団」を觀ました。ポーランドを代表するオーケストラで、このごろは天野正道氏の作品を録音したことで話題になりました。1988年の來日コンサート(サントリーホール)のライヴ収録です。曲目はヴァークナーの「ワルキューレの騎行」、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」、ムソルグスキー/ラヴェル編、組曲「展覧會の繪」です。予想以上に「派手」な演奏で、特に金管樂器の鳴りは、かなりのものです。會場で聽きたかったです。

 のっけの「ワルキューレ」から、ドイツ式バリトンが2名、編成に入ってゐました。ホルンパートの前列に一名、後列に一名です。客席から觀ると、後ろのコントラバステューバから前に向かって、一列に配置されてゐます。かういふ竝び方は珍しいですね。ワルキューレはTenortuben(記譜Es)とBasstuben(記譜B)が2パートずつある曲ですが、通常これらのパートはホルン奏者がヴァークナーテューバで演奏してゐます。今回のドイツ式バリトンがどのパートを演奏したのかは、判りません。二人ともトロンボーンと持ち替へのやうで、當時の東ドイツ製B&S社のモデル3046を使ってゐるやうです。「騎行」の部分だけですので、ドイツ式バリトンを使った効果までは、よく判りませんでした。

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  B&S Nr.3046

 「展覧會の繪」では、「ビドロ」のソロをドイツ式バリトンで演奏してゐました。この方、他の部分はトロンボーンを演奏してゐたので、全曲終了後に指揮者から立たされる時に慌ててバリトンを持ってゐました(笑)。「ポーランドの樂團が演奏するビドロ」といふことで、重々しい演奏を想像してゐましたが、さにあらず。勢ひのある力強い演奏でした。

 殘念ながらDVD化されてをらず、現在は「ピアノ協奏曲第一番」と「展覧會の繪」を収録したCDのみ入手出来るやうです。
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2008年03月15日

Egerländer Musikanten

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 Ernst Mosch und seine Original Egerländer Musikanten - Mein Leben die Musik ← クリックすると注文できます(但しドイツ語)。

 恐らくドイツで最も有名なフォルクスムジークバンド、エーガーランド樂團。リーダーのエルンスト・モッシュ氏はドイツ版Wikipediaにも掲載されてゐます。氏は惜しくも21世紀を待たずして亡くなられましたが、このDVDは、モッシュ氏の生前に収録されたTV番組3本をまとめたもののやうです。特に氏の足跡を辿るドキュメンタリーが興味深いです(ビッグバンドでトロンボーン、吹奏樂團ではテノールホルンを演奏してゐたさうです)。とても樂しい演奏なのですが、リハーサルではモッシュ氏が何度もダメ出しをします(これのどこがダメなんだらうと思ふくらゐ、緻密です)。

 發賣されたアルバムの數も多く、最近は日本でも入手できるやうになりました(ここをクリックすると注文できます)。

 20年前、ドイツでマイスター・アントンのドイツ式バリトンを購入しましたが、本來どのやうな音色がする樂器なのかがわからず、マウスピースの選擇にも困ってゐました。3年後に再びドイツを訪問する機會に恵まれ、その時に「I want to buy a lot of BLASMUSIK CD!」と言って訪ね歩いて、家電賣場の店員から紹介されたのが、このエルンスト・モッシュ率ゐる、エーガーランド樂團のCDでした。これを聽くと、テノールホルンやバリトンの響きが堪能できます。

 ちなみにエーガーランドとはチェコとドイツの國境あたりで、ドイツ側からすればバイエルン、チェコ側からすればボヘミアといふことになります。かういふところです。澤山の樂團があるやうで、この地方の有名バンドの演奏を収録したDVDも發賣されました。

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 Bayern Burgen Blasmusik ← クリックすると注文できます(ただし、ドイツ語)。

 とても樂しい演奏ばかりで、よく觀てゐます。エルンスト・モッシュ氏からバトンを受け繼いだ、エルンスト・フッター氏(奇しくもモッシュ氏と同じ名前、そしてトロンボーン、テノールホルン奏者!)率ゐる新生エーガーランド樂團も登場します。フッター氏とショール・トニー氏(ウチのサイトの「Euphonium Players in the World」にご登録いただいてます)は、メルトンのエーガーランドモデルのテノールホルン(3ヴァルヴ、メインテューニングスライドトリガー、珍しい銀メッキ仕上げ)を明るく朗々と演奏してゐます。他、ジャーマンブラスや、あのガルミッシュ・パルテンキルヒェン音樂隊やバイエルン警察音樂隊といった大御所吹奏樂團、またエーガーランド樂團に迫るミヒャエル・クロスターマン樂團を初めとするフォルクスムジークバンドが澤山登場します。

※ ご紹介しましたDVDは、全てPAL形式です。日本DVDプレーヤーはNTSCといふ別の規格ですので、そのままでは觀られません。パソコンなら大體大丈夫なやうです。私はPAL對應のデッキで觀てゐますが・・・。
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2008年03月13日

ベネズエラ・ブラス・アンサンブル

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 Venezuelan Brass Ensemble / Gran Fanfaria ← クリックすると注文できます。

 S氏に紹介されて、年末に買ったのですが、ずっと觀てゐなかったDVD、ベネズエラのブラスバンドライヴ(ベルリン)です。ブラスバンドと言っても、編成はサクソルン族ではありません。(調性もヴァルヴも)各種Trp. Hr. Trb. Eu. Tu. Perc です。ブラスアンサンブルと言ふには、編成がデカすぎます(フィリップジョーンズにも、かういふ大編成がありましたが)。若い奏者ばかりで、技術も元氣もあって、樂しめる一枚です。

 編成にはユーフォニアムも一人入ってゐますが、全曲で大活躍です。使ってゐる樂器はヤマハ YEP-321S・・・ ではなく、なんと YEP-201です。これがまたいい響きで、驚きます。

 ちなみにベネズエラってどこなのか、知ってゐるやうで知りませんでしたが、ここなんですね。リズムが飛び抜けてよいのも、納得が行きます。
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2008年03月01日

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

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 上映中の映畫『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』。主演のダスティン・ホフマンが、ユーフォニアムを吹くシーンがあるさうだ。あまりのど下手な吹きっぷりに子供から文句を言はれ、「明日はリサイタルだ」と切り返すとか。ま、DVDでもいいかな、と思ったりする出不精な私でした(笑)。

 サントラにも、ちゃんと一曲あるさうな。

 ここから注文できます(DVDはまだです)→『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
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2008年02月23日

イーストマン・ウインド・アンサンブルのユーフォニアム奏者

 フェネルさん校訂による、G.ホルスト「軍樂隊の爲の組曲 第1番」のフルスコアには、フェネルさんが使用したスコアの畫像などが収められてゐます。その中に、あのマーキュリーの録音セッション當時(1954年)の、イーストマン・ウィンド・アンサンブルのメンバー表がありました。

 ユーフォニアムは、Robert Gray氏とGuy Bockman氏でした。記載された順番からして、各樂章のソロは恐らくGray氏(トロンボーン、ユーフォニアム奏者として、後進の育成にあたる)によるものではないかと思ひます。

 この録音における、組曲第2番第1樂章のユーフォニアムソロを、中學生の時に聽いて、しみじみ「素晴らしい」と感動しました。今でも私の中のベストパフォーマンス(分野、樂器を問はず)でして、「かういふ演奏をしたい」と思ひ續けてゐます。何方の演奏なのかと、ずっと氣になってゐましたが、長年の疑問が急に晴れると、實に爽快ですね。

 このCDです(當時はレコードでしたが)。
 G.ホルスト作曲「軍樂隊の爲の組曲 第1番・第2番」
 
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2007年09月24日

オラフ王を称えて 〜ホルスト:ミリタリー・バンドのための全作品集/ The Praise of King Olaf 〜Holst's Complete

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 ホルストさんの吹奏楽曲(オリジナル、又はしばしば吹奏楽編成で演奏される作品)を集めたCDが販売された。

>(4)「吹奏楽のための組曲 第1番」「吹奏楽のための組曲 第2番」はホルストが書いた最初の手書きスコアから忠実に再現され録音&収録。

 といふバンドパワーの売り口上を読んで、早速購入し聴いたのだが、やはり Baritone のパート自体が抜け落ちてをり、2楽章のソロがユーフォニアムで演奏されてゐる。「ホルストが書いた最初の手書きのスコアには Baritone はない」か、「忠実に再現され録音&収録」が徹底しなかったのか、いづれかであらう。

 とはいへ、CD自体は、これまで音源のなかった貴重な演奏も収録されてゐる上、演奏もなかなか味がある(ノルウェー海軍)ので、聴いておきたい一枚(二枚)である。
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2007年09月22日

お寶發見

 旅行の歸り、ダラダラと一般道を走ってゐました。かういふ時は、リサイクルショップに飛び込むのが常です。しかし、ユーフォニアムはなかなかないですね。 今回も數軒當りましたが、樂器の収穫はナシ。トボトボとCDコーナーに行きましたら、壁に掛けてあったLDジャケットから、鋭い眼光が!

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 I.マルケヴィッチ氏/N響です。「N響アワー」で何度も再放送されてゐますが、放送當時中學生だった私は、この「展覧會の繪」の演奏にしびれました。ベータで収録して、その後何度も觀たものでしたが、デッキの劣化で次々に映像が砂の荒らしになって行き、たうとうテープがグシャグシャに絡まって切断されてしまったのでした。いつかまた觀たいと思ひ續けてきましたが、こんなところでそのチャンスがやって來るとは! あとはLDデッキをなんとかするだけですね(笑)。

 「ブィドロ」では若き日の山本訓久氏が、アマティーのテノールホルン(トリガー付き)を用ゐて、素晴らしい演奏をしてゐます(放送當時は「ワグナーチューバ」とテロップがありました(笑))。色々な「展覧會の繪」を聽いてきましたが、この時の山本氏の演奏が、一番心に殘ってゐます。
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2007年04月01日

テノールホルン曲集

 たまにはレアなCD紹介でもしますか。のたりさんが喜びさう(笑)。

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 Freche Bleche - Die schönsten Tenorhornerfolge / Instrumental
 (TYROLIS MUSIKVERLAG CD350967)

 1. Swing für zwei
 2. Beste Empfehlungen
 3. Marcela
 4. Zwei fröhliche Musikanten
 5. Berglandwalzer
 6. Marsch der Fröhlichkeit
 7. Extra drei
 8. Zwei Freunde
 9. Zauber der Berge
 10. Bayrische Polka
 11. Slavonicka
 12. Am See

 ドイツのテノールホルン(B管)は、イギリスのバリトンと同種に分類されることが多いのですが、このCDを聽くと、どうもさうとは言へないことにすぐ氣がつくと思ひます。まぁ、聽かなくても、實際に吹けば、すぐ分かるのですが・・・

 音色はユーフォニアムよりもやや堅めで、明るい感じです。どちらかといふと、アルペンホルンといふ名前から「イメージする」音に近いのではないかと思ひます。

續きを讀む
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