2013年07月25日

セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバ、古今東西のユーフォニアムについての講演活動

昨年から今年にかけて、世界各國のユーフォニアムや、セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバなどに關するレクチャーをする機會が増えました。

◆ 平成24年2月19日 江古田バリチュー祭 - 2012 vol.1(於:江古田Buddy)
講演「古今東西のユーフォニアム Vol.1」
セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバ、バスフリューゲルホルン、ドイツ式バリトン、テノールホルン、ダブルベル・ユーフォニアム等の實演

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◆ 平成24年6月18日 洗足学園音楽大学「楽器と演奏論 チューバ編」ゲスト出講
セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバ、ドイツ式バリトン等について解説、實演

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◆ 平成24年9月15日 江古田バリチュー祭 - 2012 vol.2(於:江古田Buddy)
講演「古今東西のユーフォニアム Vol.2」
セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバ、バスフリューゲルホルン、ドイツ式バリトン、テノールホルン、アメリカン・バリトンホーン、オイフォニオン(初期のユーフォニアム)、テノールテューバ(初期のベルリナーピストン式)等の實演

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◆ 平成24年12月25日 ユーフォニアム・テューバ・ワークショップ 2012(於:音楽堂 anoano)
講演「ユーフォニアム・テューバの歴史」
セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバ、オイフォニオン(初期のユーフォニアム)等の實演

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ブライトライブ 2013 vol.27 に掲載されました。

◆ 平成25年6月17日 洗足学園音楽大学「楽器と演奏論 チューバ編」ゲスト出講
セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバ等について解説、實演

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今年から來年にかけては、オフィクレイドでオーケストラや吹奏樂のステージに載ります。講演やエキストラなどのご用命がありましたら、ご連絡下さい。
 
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2012年12月03日

「ユーフォニアム・テューバ・ワークショップ 2012」

PROJECT EUPHONIUM 主催「ユーフォニアム・テューバ・ワークショップ 2012」を開催します。

AMUSE のユーフォニアム新モデル AME-512SG, SSG, 特別仕様の AME-502ST, バリトン AMB-402SG も展示いたします。是非ご参加下さい。

公式ページ
http://www.facebook.com/events/211310842337057/

12月14日は「ウィルソン・ユーフォニアム・フェスティバル」が開催され、ウィルソンユーザーのプロ奏者による競演が繰り広げられます。そして、翌日の15日には、世界最高峰のユーフォニアム奏者、スティーヴン・ミード氏のリサイタルが開催され、ベッソンユーザーのプロ奏者との共演が予定されています。

奇しくもこの12月14日から15日にかけて、プロフェッショナルからアマテュアまで、日本全国津々浦々のユーフォニアム奏者が東京に結集することを記念し、PROJECT EUPHONIUM では、「ユーフォニアム・テューバ・ワークショップ 2012」を開催いたします。

レクチャー、アンサンブルと、参加型のイヴェントです。是非楽器をお持ちになってご参加下さい。もちろん観覧のみのご参加、中途のご参加、ユーフォニアムやテューバをやっていない方のご参加も大歓迎です。楽器の上手下手も一切問いません!

ウィルソン・フェスティバルのお帰りに、またS.ミード氏のリサイタルへ行かれる前に、是非お立ち寄り下さい。

日時:平成24年12月15日(土) 午後1時〜4時半
会場:音楽堂 ano ano
   JR山手線「大塚」駅 徒歩5分、丸ノ内線「新大塚」駅 徒歩8分
   東京都豊島区南大塚1-49-2 ハイデルムンド1F
   サンクスの隣のビルです
   http://www.music-anoano.com/
参加費:一般 2,000円
    日本ユーフォニアム・テューバ協会(JETA)会員 1,800円(要、会員証提示)
主催:PROJECT EUPHONIUM
   http://euphonium.biz/
後援:日本ユーフォニアム・テューバ協会(JETA)

【イヴェント内容】

司会・進行:岡山英一
(PROJECT EUPHONIUM 代表、日本ユーフォニアム・テューバ協会理事)

・レクチャータイム「ユーフォニアム・テューバの源流を探る」
・アンサンブルタイム「『Ball of Fire』に挑戦!」他
・古楽器や各国の珍しい楽器の展示、試奏

【チケット・お問い合わせ】

PROJECT EUPHONIUM 岡山まで
workshop2012@euphonium.biz
(携帯電話のメールでお問い合わせの方は、電話番号を明記して下さい。こちらからのメールが届かないことが多々あります。)
または、Facebookのメッセージでも承ります。
 
【レクチャータイム】

「ユーフォニアム・テューバの源流を探る」
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セルパン・オフィクレイドなどの古楽器から各国独自の楽器が作られていった過程を、実際に楽器をお見せして演奏しながら解説していきます。質疑応答の時間も作りたいと思います。日頃疑問だったユーフォニアムやテューバの歴史や楽器について、ああでもない、こうでもないとディスカッションできると良いと思っています。

【アンサンブルタイム】

「『Ball of Fire』に挑戦!」
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このイヴェントの後、S.ミード氏のリサイタルで国内の腕利きプロ奏者と共演される「Ball of Fire」をみんなで演奏します。実際に演奏した後に聴くと、感動もひとしおかも知れません。また、他にもみんなで楽しめる曲を演奏して楽しみましょう

【古楽器や各国の珍しい楽器の展示、試奏】
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博物館でしか見られないような古楽器や、日本ではなかなか見られない各国の楽器、そしてPROJECT EUPHONIUM がプロデュースしたユーフォニアムやバリトンを展示いたします。ニューモデルもお披露目です!
 
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2012年02月02日

江古田バリチュー祭 出演します

※ スケジュールの決定版が出ました。若干の變更があります!

2/19(日)、作編曲家の金山徹氏プロデュースの「江古田バリチュー祭」が開催されます。

私も、PROJECT EUPHONIUM 「古今東西のユーフォニアム」として出演します(17時から30分ほどの予定)。セルパン、オフィクレイド、フレンチテューバなどの古樂器から、テノールホルン、ドイツ式バリトン、ダブルベルユーフォニアムなど、お話を交へながら實演する豫定です。展示・試奏も豫定してゐますので、是非おいで下さい。

ラストには出演者・聴衆みんなで大合奏がありますので、楽器をお持ちになってください。

チケットの手持ちがあります。ご來場豫定の方は、取り急ぎご連絡下さい。この記事のコメント欄に、お名前、枚數、メールアドレスを入れて下さい。(お申し込みのコメントは非公開にしますので、ご安心下さい) 數に限りがありますので、手持ち分が完売の際はご容赦下さい。

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<日時>2012年2月19日(日)13:00開演
<会場>江古田Buddy(西武池袋線「江古田」徒歩すぐ)
<料金>3,000円(+1ドリンク)

<出演>

・アマチュアの部
 13:00 アンサンブル・ステラ
 13:30 アンサンブル・キララ

・音大の部
 14:00 ちゅん(武蔵野音大)
 14:30 信玄餅(武蔵野音大)
 15:00 日藝バリチュー
 15:30 Tuba Quartet “SFIDA”

・ゲストライブ(第一部)
 16:00 J.O.H.S.

・17:00 PROJECT EUPHONIUM:古今東西のユーフォニアム

・ゲストライブ(第二部)
 18:00 トレス・ペンサメントス
 19:00 パフカルテット
 20:00 ラフィネ

・21:00 全員合奏

<スタッフ>
総合プロデュース:金山徹(作編曲家)
実行委員:松永 敦(チューバ、ベース奏者)
企画・制作:有限会社グランカッサ
協力:楽器族。ブラストライブ、フォスターミュージック株式会社、ASKS Winds、(株)下倉楽器、ライブハウス・バディ

<公式ページ>
http://ja-jp.facebook.com/ekodabt
 
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2011年09月06日

ホルスト「第2組曲」の行進曲

9月5日は Facebook の "Euphonium Players Day"といふことで、先日の定期演奏会の音源を YouTube にアップロードした。



もちろん好きな曲で、一生挑戦したい曲。

当日聴きにきてくれたリまさんから、「すごく練習したでしょ! なんかもう、これ以外にないって感じに出来上がってた」とのこと。録音を聴くと、やりたかったことがおぼろげながら表現されてゐるやうに思ふ。しかし、まだまだ思った通りには演奏できてゐない。

他の人にはどのやうに聴こえるのか、全く覚束ない。自分が出したかったところが残るのか、上手くいかなかったところが残るのか…

もし、この世で、一つだけ願ひを叶へられるのなら、自分の演奏を客として生で聴かせて欲しい。
 
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2011年05月19日

第1回 World Concert "JIYU−自由−" (予定)

第1回 World Concert "JIYU−自由−" 台湾
2011年8月26日(金)〜8月28日(日)
http://sites.google.com/site/ensokai/

台湾はよいところです。
管楽器も盛んです。
ぜひ実現していただきたいと思ひまして、ご紹介いたします。

現時点の詳細
http://sites.google.com/site/ensokai/dai-1kai--world-concert-jiyu-jiyuu

開催一ヶ月前(7月下旬)までに、日本からの参加が30人以上なら、開催ができそうだとのことです。

私もぜひ参加したいのですが、まだどうなるか…(カミさんの休みが取れないよなぁ)
 
タグ:自由演奏会
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2011年04月22日

ARTHUR Symphonic Winds TOKYO 第15回定期演奏会

 所属する楽団の定期演奏会です。ホルストさんの第二組曲でソロを演奏します。簡単そうな譜面ですが、なかなか手ごわいです。ユーフォニアム吹きなら、一生さらはなくてはならない曲なのでせうね。

「第15回定期演奏会」開催いたします
http://arthur-swt.r.fiw-web.net/

♪日時:2011年5月8日(日) 14時00分開演(13時30分開場)
♪指揮:菅原徳太郎
♪司会:三橋好美
♪会場:なかのZERO大ホール(もみじ山文化センター)
JRまたは東京メトロ東西線「中野駅」南口から徒歩8分
♪料金:500円(60歳以上・高校生以下無料) 全席自由
♪曲目:
セカンド・センチュリー(A.リード)
オリエント急行(P.スパーク)
フェスティーボ(V.ネリベル)
吹奏楽のための第二組曲(G.ホルスト/F.フェネル校訂)
◇     ◇
組曲「宇宙戦艦ヤマト」より「宇宙戦艦ヤマト」(宮川泰/宮川彬良編曲)
「ウエスト・サイド・ストーリー」セレクション(L.バーンスタイン)
「ニュー・シネマ・パラダイス」より(E.モリコーネ)
「ノートルダムの鐘」ハイライツ(A.メンケン)

P.スパークによる震災復興祈念の曲「陽はまた昇る」も演奏いたします。
(チラシに記載されている演奏曲目から一部変更があります。ご了承ください)

♪後援:中野区教育委員会 東京都一般吹奏楽連盟

*皆様お誘い合わせの上、是非ご来場ください。団員一同、お待ちいたしております

※ もしご来場いただけるようでしたら、お知らせください。チケットを差し上げます。
 
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2011年04月04日

東日本大震災復興応援自由演奏会@桜木町

 東日本大震災復興応援自由演奏会@桜木町に参加してきました。
 http://www.bandpower.net/news/2011/03/06_jiyuu/01.htm

 桜木町駅前 コレットマーレ(動く歩道横)1階エントランス前での演奏でしたが、とんでもなく寒く、休憩時間には店内で暖を取ってゐました。

 あまり寒さに、無印良品でスパッツを買はうとしましたが、もう4月です。男性用は置いてませんでした。仕方なく女性用XLを買って、トイレで着替へました。

 それにしても寒くて、演奏中もガタガタ震へてしまひ、いやぁ、身体が贅沢になって、辛抱が利かなくなったと、つくづく思ひました。

 ユーフォ、テューバパートの一部
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 演奏曲目は、

 ブロックM
 吹奏楽のための民話
 陽はまた昇る
 桜の木になろう
 ありがとう
 さすけねぇ
 アルセナール
 ルパン三世
 上を向いて歩こう

 「陽はまた昇る」
 The Sun Will Rise Again
 for the victims of the Japanese earthquake and tsunami, March 2011
は、P.スパークが東日本大震災の復興を願って作曲したものです。スパークらしい、綺麗な温かい響きのする曲でした。今年、あちこちで聴かれるやうになるでせうね。

 「さすけねぇ」は、福島県、会津は喜多方に住む私の後輩、細川佳那枝女史の作曲。もともと「きたかた喜楽里博のテーマソング」だったものを、今回の震災からの復興を願ったヴァージョンにしたもの。「さすけねえ」は、「大丈夫」の意味ださうです。彼女らしい前向きな歌詞と、ほのぼのとしてローカル色豊かな響きの曲です。

 

 「宝島」では、ソロ部分を増やしての演奏でしたが、名乗りをあげた方の一人が行方不明になったのか、曲中に指揮者から指名されてしまひました。のんびりしてゐたので、かなり慌ててしまひましたし、準備も何もしてないので、文字通りのアドリブ。上げたい音に上がらなかったり、「あれ、このフレーズさっきやったよな」とか、「あれ、元のソロと同じフレーズになった」とか、「この音はないよな」とか、メロメロでした。

 お客さんに聴いていただけるレヴェルには程遠いですが、伴奏とリズムを体で感じながら、全神経を集中して、その場で音楽を作り出すことは、とても厳しく、容赦なく、楽しく、挑戦したくなる、といふことを思ひ出しました。自分の音楽経験も、感覚も、瞬発力も、奏法も、全てが露になるわけです。

 正直な話、震災復興を応援しようといふ程の思ひはありませんでしたが、自助協力「自らを助け、而して他に力を貸すべし」といふ思ひを抱いた一日でした。

 私をはじめ、日本国民が自分自身を見捨ててしまったら、その時こそ日本の終はりなのでせう。


【おまけ】
 CONNの1918年頃のE♭バステューバを購入し、ホクホク顔の杉山淳氏。
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2011年02月01日

台北 S.ミード氏の公開クリニック

 Facebook のお陰で、昨年暮れの臺灣滞在中に、S.ミード氏のクリニックが行はれることが判明。早速すっ飛んで行きました。

 台北市内の忠孝復興驛から徒歩10分ほどの所にある「功學社」といふ樂器店があるのですが、その12階のホールで行はれました。會場はほぼ満席で、臺灣のユーフォニアム、テューバ奏者や學生で熱氣ムンムンでした。幸運にも、日本から台中の東海大學へ講師として赴かれてゐる、伊東明彦氏にもご挨拶することができました。

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 まずは、ユーフォニアム専攻の中學生、高校生の公開レッスンでした。伊東氏によれば、臺灣では、小學生の時から既に音樂科があり、そこで管樂器を始めるやうです。大抵はご兩親さんの意向で始めることになり、やがてドロップアウトしていくケースが多く、部活から専攻へと移行していく日本とは逆のパターンだとのことでした。

 さて、レッスンですが、以前に臺灣の樂團を見學させていただいたときにも思ったのですが、皆さんとても威勢のいい音です。ユーフォニアム専科の先生がまだ少なく、トロンボーンやテューバの先生が教へるケースが多いからではないかと伊東氏が指摘されてゐました。確かに、所謂「ダーダー吹き」の傾向もあり、これは特にトロンボーン奏者が教へると、そのやうな吹き方になりやすいのかも知れないと思ひました。逆にトロンボーンで、ユーフォニアムのやうな、ややマルカート氣味の吹き方をしますと、音の頭が強すぎてしまふと思ひます。

 ミード氏のアドヴァイスは、「ここまで氣を遣ひなさい」といふ類で、實際に吹いて聽かせます。受講者が指摘された箇所を十分に理解してゐるとまでは感じられませんでしたが、ミード氏の見本に近い音色とニュアンスになりました。ミード氏がそれを望んでゐるかどうかは判りませんが、理解が出來ない状態であれば、やはり眞似るといふことは大事で、世界最高のユーフォニアム奏者であるミード氏と同じやうに演奏しようとすることで、何に氣を遣はなければならないかを體得するのではないかと思ふのです。

 ミード氏が聽かせるフレーズは、「例へばこんな風にね」といふものではなく、ミード氏の「私はこのやうに演奏する」といふ眞劍そのもののプレイで、ゆるぎないミード節は、ステージでフルに演奏されるのと同じやうに心に響きました。もう、フレーズが確立してゐるやうに思った次第です。

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 個人レッスンの後は、會場全員が對象の「金管奏法のヒント」で、ブレスコントロールに主眼が置かれてゐました。たっぷり吸ってたっぷり吐く。當たり前ですが、これをリラックスして、しかし意圖的に行ふことを指摘してゐました。日本で良く言はれるやうな、「お腹で云々」といふ話はなく、とにかくリラックスすることが大事だと強調してゐました。

 そして、シラブルについても、「口や唇の形を變へずに、舌の形だけオ・ア・エ・ウ・イと變化させる」ことを的確に指摘してゐました。

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 クリニック終了後、開催元の樂器店、博弘股份有限公司(Aeolus)さんによる打ち上げがあり、伊東氏のご紹介で參加させて頂きました。もう伊東さんに大感謝です。

 幸運にも、ミード氏のすぐ近くの席にお呼び頂き、大變愉しい一時を過ごすことが出來ました。宴の最中、臺灣の方達同士で話が盛り上がり、ミード氏がぽつんとされてゐたので、iPhone に入れた私の歴史的樂器や各國の樂器の畫像をお見せしました。

 ミード氏は興味深さうに見てをられましたが、全ての樂器の名稱を完璧に言ってをられました。ドイツのテノールホルンとバリトンの見分けは勿論、メーカーまでピタリと言はれまして、大變に驚いた次第です。ここまで完璧に理解してゐるといふことは、それだけ興味を持って各國の樂器を見聞してきたといふことであり、しかも、それを正しく理解しようと努めてきたことに他ならないと思ひます。

 一つ不思議さうにしてをられたのは、日本の古いユーフォニアムについてです。そりゃさうです。形はサクソルンバスそのもので、名稱が陸軍はプチ・バスで、海軍はユーフォニオンなのですから。「Those horn are French Saxhorn Basse. But Army called Petite Basse. Navy called Euphoion.」と言ひますと、しっかり頭にたたき込むやうに頷かれてゐました。この御方は「へ〜」では終はらせないのです。

 臺灣の若い方々とも少し交流でき、あっといふ間に愉しい一時は終はり、ミード氏ともお別れです。皆さんタクシーで歸りましたが、私は伊東さんと台北のバスステーションまで、30分ほど歩きました。いやー、伊東さんの足の速いこと(笑)。息切れしながら、臺灣のユーフォニアム界の現状を色々伺ふことが出來ました。

 旅の疲れも吹っ飛ぶ、本當に愉しい一日でした。ミードさん、博弘股份有限公司さん、伊東さん、そして臺灣の若い奏者の皆さん、有り難うございました。

  打ち上げ終了後 伊東氏、ミード氏と
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2010年11月22日

ジャパン・ユーフォニアム・テューバ・フェスティバル2010 終了

 先ほど歸宅しました。

 擔當したレクチャーコンサート。會場に入りきらない程の大盛況でした! ご來場いただいた皆樣に心から感謝申し上げます。今日の一時が、皆樣にとって、どのやうな一時であったか、何十年かしたら是非伺ひたく存じます。

 今回、講師の皆様には色々無茶をお願ひしたのですが、永く心に殘る素晴らしい演奏とレクチャーをご披露いただき、本當に有り難うございました。私自身大變刺激になりました。

 また、不詳私の至らぬ所、氣付きもしなかったところを、お出で頂いた方々、講師の方々、裏方の運營の方々、皆樣にフォローしていただきました。それはまるで、打ち合はせのない、ジャズのセッションのやうで、皆樣の眞心に恐れ入りました次第です。

 とか何とか言って、一番樂しませて頂いたのは、僭越ながら私だったのではないかと思ひます(笑) 正に幸せの一時でした。

 今回のレクチャーコンサートは、日本では(いやもしかしたらこれだけのものは、世界でも)初めての催しだったのではないかと思ひます。早速海外の方にもお傳へしたいと思ひます。
 
 とにかくは、會長の渡辺功さん、事務局長の佐藤潔さん、そして實行委員長の小田慎也さーん、長いやうで、あっといふ間の二年間、お疲れ樣でした。このやうな集ひの企畫に參加させて頂いたことに感謝申し上げます。

 皆樣の暖かい御心のお陰で、次回はかうしてみたい、ああいふことに取り組んでみたいなど、色々欲が出てきました。本當に有り難うございました。
 
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2010年10月12日

AKB48 team B 「アイドルの夜明け」とユーフォニアム

 何かと話題の AKB48 ですが、4月までやってゐた Team B の「アイドルの夜明け」という公演では、メンバーによるマーチングバンドが登場してゐたさうです。
 
 
 (C)AKS

 ユーフォニアムを担当するのは渡辺麻友さんで、出演できないときの代役は中田ちさとさん。

 多分こっちが渡辺麻友さん
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 (C)AKS

 で、多分こっちが中田ちさとさん
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 (C)AKS
 
 う〜ん、本當にさうか、自信がありません(笑)。樂器は間違ひなくヤマハのYEP-321S、しかも、結構新しい方のモデルだとわかるのに。
 
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2010年07月22日

BRASS de FEST in 箱根

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 ヤマハの參加型イヴェント、「楽器持って旅に出よう! 〜BRASS de FEST in 箱根〜」に行ってきました。

 今回のヤマハのイヴェントは、ウィーン・フィルハーモニーのバスポザウネ(バストロンボーン)奏者のカール・ヤイトラー氏を招いて、氏の指導の下にウィーン式の吹奏楽と金管アンサンブルを體驗するといふものでした。

 このイヴェントの面白いところは、「ただ集まって吹く」のではなく、ウィーンといふ拘りに惹かれた人が集まって、風光明媚な箱根芦ノ湖の畔に立つホテルで、景色と美味しい料理を樂しみつつ、「大人の休日」を満喫するといふところです。

 ですので、參加費は決して安くはありません。二泊三日で59,000円です。宿泊費に夕、朝、昼各2食(計6食)の食費込ですが、なんと懇親会の飲み物は別料金です(ちゃんとしたホテルですからビール1本990円でした!)。また懇親會は立食ではなはないので、食事會のやうなものです。合宿のやうな飲み會はありません。

 それでも私がこのイヴェントに參加しようと思ったのは、増え續ける中高年のアマテュアプレーヤーが、如何に音樂活動を樂しむか、それにはどのやうな場が相応しいのかと、最近、そんなことを考へてゐたからでせう。

 今後ますます増えていく中高年のアマテュアプレーヤー。普段演奏してゐるやうな、若手作曲家の映畫音樂のやうな浅薄な曲、派手さばかりで喧しいオリジナル曲、取って付けたやうな構成の継ぎ接ぎメドレーにうんざりしている中高年者にとっては、ある嗜好に基づいて、しみじみと樂曲を味はって、ちょっとは優雅な氣分で演奏を樂しむことは、一つの憧れではないかと思ふのです。

 樂團に所属してゐても、それを發露したり、企畫したところで、血氣盛んな若い団員の同意を得ることが困難であることは目に見えてゐます。候補に出した名曲も、地味な故に採用されずに、悶々としてゐる、といふ聲をよく耳にします。ましてや、各國獨特の樂器やスタイルに拘って團全體を動かすなど、至難の業で、かと言って、同好の士を集めるのは、さらに厄介なものです。しかし、中高年者が樂しめる機會がないままでいいのか、また、中高年者が若年者にはないやうな深みを育てる、そんな刺激の場がないままでいいのか、といふ思ひが私にはあったのです。

 果たして、全國津々浦々から、ウィーンの管樂合奏に憧れた人達が箱根に集合しました。自由演奏會のやうな大人數ではありませんでしたが、中高年のご夫婦での參加者も多く、かつ何か拘りを持った面持ちの方が多かったのが印象に殘りました。私も、ほんの數日間でしたが、ウィーンの雰圍氣に滿ちたJ.シュトラウスらの音樂を奏でる樂しみを味はったのでした。

 かういふイヴェントを開催するのは、企畫段階から相當なご苦勞があったと思ひますし、開催中の運營のご苦勞も相當なものかと拜察します。初めての試みの中で、參加者の想定も困難だったでせうから、賛助奏者の手配にも頭を惱ませたことでせう。

 ずっと樂器を演奏してゐなかったといふご婦人が、「楽器を持って旅に出よう!」といふ言葉に、勇氣を出してご主人さんと參加し、あこがれのウィーンの音樂を樂しめて、本當に來てよかった、といふお話を伺ひました。これだ!と思ひました。

 願はくは、これに懲りずに、ただ吹きたい人が集まって、思いっきり吹いて、はいお終ひ、樂しかったね、といふイヴェントばかりではなく、今回のやうな嗜好の強いイヴェントも開催していただけたら、と思ひました。
 
【思ひ出寫眞集】

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タグ:BRASS de FEST
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2010年07月19日

速報: BRASS de FEST 箱根

ヤマハのイベントで、箱根に来てゐます。

ウィーンフィルのカール・ヤイトラーさんの指揮で、ウィーン式の吹奏楽とブラスアンサンブルを楽しまうといふ、どちらかといふと大人のイヴェントです。中低音金管の講師は、照喜名俊典さんです。

昨日、今日とリハーサルをして、明日、ホテルの中庭でミニ演奏会です。

練習の合間に中低音楽器でアンサンブルしました。

バスフリューゲルホルン 1
テノールホルン 2
バリトン 1
ウィンナテューバ 1

といふ豪華な編成ですが、端の方でひっそりと
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照喜名さんと抜け出して、湖上アンサンブル!
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2010年06月24日

ジャパン・ユーフォニアム・テューバ・フェスティバル 2010

 11月21日、日本ユーフォニアム・テューバ協会主催の、ジャパン・ユーフォニアム・テューバ・フェスティバル 2010が開催されます。実行委員として、末席に加ってをります。

 今回のフェスティバルのテーマは「聴いて!吹いて!学んで!知る」ということで、私は「アカデミー企画」を担当しています。ここに来ないと体験できないやうな企画にしたいと、ない知恵を絞ってゐます。

 公式サイト
 http://euphonium-tuba.jp/2010/01/

 参加型の企画もありますので、是非皆さんご参加下さい。

●  戸田顕杯 四重奏コンクール
  録音審査 9月末日締切
  フェスティバル当日に本戦です。
  優勝チームには、戸田顕氏の楽曲(楽曲委嘱権利)が贈呈されます!

● バリチューフェスタ
  締切 6月末日 急げ!
  ユーフォニアム、テューバ、を使った団体であれば、それ以外は参加資格は問いません。吹いて、歌って、踊って、自由にステージを使って下さい。参加希望多数の場合は書類選考になりますので、申込用紙にぎっしりアピールを書きましょう!

 今回は、アカデミー企画で忙しいので、バリチューフェスタには出演できないです。また、ESSE組んで、やりたいですね。

 2005年のバリチューフェスタ(なつかしー)
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2010年06月14日

記録に

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 記念ということで。
 計469回の結果はこちら。

 平成22年6月6日 中野ZEROホールにて
 ARTHUR Symphonic Winds TOKYO 第14回定期演奏会より
 P.スパーク作曲「祝典のための音楽」 指揮:菅原徳太郎
 

 使用樂器:BESSON BE2051-2 PRESTIGE 最初期型
 マウスピース:ALLIANCE EU3

 ついでに、アンコールも。
 K.アルフォード作曲「ボギー大佐」(譜面通り、Baritone 2本、Euphonium 1本で演奏)
 
 
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2010年06月13日

ARTHUR Symphonic Winds TOKYO 第14回定期演奏会終了

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 もう先週のことですが、所屬する樂團の定期演奏會が無事終了しました。お出でいただいた皆樣、どうも有り難うございました。

 P.スパークの「祝典のための音楽」で、長いソロを吹きました。大らかな役割なのですが、吹く方からするとかなりシビアで、こんなに練習したことはないといふくらゐ、何度も練習したのですが、やはり本番で3拍ほど音が消えました。

 あれだけ練習しても、他の人がしないやうな失敗をやってしまひます。これまでの演奏を振り返っても、ずっとさうでした。たとへ緊張しても、途切れることなく、そつなく演奏することが、私には至難の業だといふことがよくわかりました。

 これを乗り越えるには、シビアな環境で「人に聽かれる」經驗をもっと積まなければならないと思ひました。これまで、自力でやってきましたが、これ以上を臨むなら、専門家の「レッスン」を受けることが必須なのではないか、さう思へてきた次第です。
 
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2010年05月18日

ARTHUR Symphonic Winds TOKYO 定期演奏會のお知らせ

さて、所属する樂團の定期演奏會が迫ってきました。

■ARTHUR Symphonic Winds TOKYO 第14回定期演奏会■
http://arthur-swt.r.fiw-web.net/

♪日時:2010年6月6日(日) 14時00分開演(13時30分開場)
♪指揮:菅原徳太郎
♪司会:三橋好美
♪会場:なかのZERO大ホール(もみじ山文化センター)
JRまたは東京メトロ東西線「中野駅」南口から徒歩8分
♪ 料金:500円(60歳以上・高校生以下無料) 全席自由

♪ 曲目:
スター・パズル・マーチ(小長谷宗一)
祝典のための音楽(P.スパーク)
交響組曲第3番「GR」より(天野正道)
  ◇     ◇
「ロシアの皇太子」セレクション(F.レハール/鈴木英史)
修道院の庭にて(A.W.ケテルビー/高橋徹)
吹奏楽のための第二組曲(A.リード)
 ◇     ◇
クラリネット・アンサンブル
サキソフォン・アンサンブル

♪後援:中野区教育委員会 東京都一般吹奏楽連盟

※ ご連絡いただければ、招待券をご用意いたします。
  下記URLにメールアドレスを載せています

http://www.euphstudy.com/
 
タグ:吹奏楽
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2010年05月05日

自由演奏会 at 日本丸

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 横浜桜木町のみなとみらい地区に展示されてゐる「日本丸」前で開催の自由演奏会に參加してきました。日本丸進水80周年、展示25周年といふ催しの一環でした。

 朝から吹きっぱなしで、結構疲れましたが、適度に日が射し、海風に当たりながら吹くのは、なかなか爽快でした。指揮の杉山さん、運営の佐藤さん、毎度ながら有り難うございました。

 休憩の合間に、独立行政法人航海訓練所のブースのコスプレに挑戦してきました。實は制服系はあこがれなのです。

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タグ:自由演奏会
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2010年04月29日

元祖自由演奏会2010

 元祖自由演奏会2010に行ってきました。続いて、夜に楽団のリハがありました。しかし、夜のリハ参加は断念。

 といふのも、お恥づかしい話で…

 実はその三日前、あまりにも腹が出てきたので、腹筋運動を始めたのです。いや、始めたと言ふより、何の氣なしに、やっておこうと思って、テレビを見ながらやってみたのです。回数は10回。ほー、イケルなぁ、と思ってそのままテレビを見ていました。

 ところが、その二日後、仕事の最中に、背中からお腹にかけて、ズキンと痛みが走りました。うん?寝方が悪かったかなと思ひ、気にしませんでした。その翌日、これが元祖自由演奏会の当日なのですが、起きると、同じ場所に、ものスゴイ痛み。寝違えたのではなく、筋を痛めてしまったやうです。

 ・ひねる
 ・かがむ
 ・腹式呼吸
 ・あくび
 ・くしゃみ

 すべて激痛。特に、腹式呼吸が出来ないのは、楽器を吹くのには、辛いです。なんとかならないかなぁと思ひつつ、とりあえずは元祖自由演奏会の会場まで行ってみました。もう練習が始まっていましたが、控え室でこっそり吹いてみると、やはり、かなりの痛み。きちんと息を吸はうとする度に激痛が知り、「うっ」と声が出てしまひます。

 「うっ」「ぷぉ〜」「うっ」「ぷぉ〜」「うっ」「ぷぉ〜」

 やっぱりだめです。胸式呼吸で多めに吸ふしかありません。

 で、やっとこさっとこ本番まで終えました。まぁ、お祭りの演奏会はなんとかなったとしても、本腰を入れたリハーサルでは、とても無理ですので、楽団のリハーサルはお休みしました。

 痛みが取れるのに、その後2日もかかってしまいました。たった10回の腹筋でこの有様とあって、かなりショックでした。
 
タグ:自由演奏会
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2010年03月13日

エキスポニアム・フォー 逆輸入ユーフォニアム奏者博覧会

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 エキスポニアム・フォー 逆輸入ユーフォニアム奏者博覧会
 http://www.kkdac.co.jp/inst_info/euphonium/event.html#exponium4

 行って參りました。明日、明後日と大事な本番を控へた兵庫のとみやんが、この爲に上京するといふので、Saxhorn Depot にお出でいただき、そこから一緒にスペースDo(管樂器店ダクの地下にあるホール)に向かひました。

・阿部 竜之介
・齋藤 充
・照喜名 俊典
・山田 伊津美

といふ、若手奏者によるソロとユニットです。

 勝手な感想ですが、

・阿部 竜之介さん → 直情的
・齋藤 充さん → 正統派
・照喜名 俊典さん → 人間臭さ
・山田 伊津美さん → 質実剛健

といふ印象でした。

 ラストは4人のユニット(曲は照喜名さんの作品)でしたが、正にこのキャラクターによるソロが展開されてゐました。メンバーの個性を鋭敏に感じとって、それをエンターテイメントとして存分に活かした照喜名さんの力作だと思ひます。この曲を別の面子でやったら、果たしてこれだけ面白い演奏になるのか? と思ふやうな演奏でした。

 キーワードは二刀流とのことで、アンコールは、このラストの曲を、サクソルンバッセとヴァルヴトロンボーン、トロンボーンの4重奏による演奏となりました。アンコールですから、一曲目のファンファーレ(コンサートの冒頭でも奏でられた)だけで終はるものと思ひきや、なんと2楽章に突入(笑)。この瞬間、「えっ! 全楽章? といふことは、あのラストの樂章をトロンボーンでやるってか? やるの? 本當にやるの?」と思ひ、ラストの樂章までニヤケが止まりませんでした。このラストの樂章は、速いテンポで目まぐるしくカッ飛ぶジプシー風の曲なのです。果たして阿部氏がトロンボーンでウリャウリャと細かいフレーズを直情的に奏で、フィニッシュへ。聴衆一同、大興奮の拍手となりました。

 他で聞いたことのない曲の興味深い演奏と、一見各人が勝手に選曲してゐるやうで、實は用意周到な構成がなされてゐる企畫(この辺は照喜名氏の功績のやうな氣がする)とが、よく調和してゐて、愉しめました。

 なんと言ひますか、「參考のために上手な演奏を聽きにいく」といふ類の、言はば同業者に向けたライヴではないですね。ライヴ自體を愉しめるやう、目に見えない工夫がされてゐるライヴだと感じました。

 さうさう、照喜名さんのセッション、興奮しました。文章にするのは難しいのですが… ユーフォニアム、ギター、ベースによるプレイ、アドリブソロの起伏を他の奏者が鋭敏に捉へて、一氣に盛り上がっていくところがたまりません。伴奏はソロを聽いて表現し、ソロは伴奏の盛り上がりでさらに盛り上がる。聽いてゐるこちらに、ものすごい快感がわき上がってきました。これ、思ひつきとか、たまたまとか、一時の感情ではないんですよね。他人のプレイに對する鋭い感覺がないと、とても出來ることではないと思ひます。それは、譜面に沢山の指示があるクラシックの作品でも、根本的には同じなのではないかと思ひます。
 
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2009年11月02日

三鷹吹奏楽の集い

 三鷹市吹奏楽団が主催の第56回三鷹市市民文化祭「吹奏楽の集い」に、所属する Arthur Symphonic Winds Tokyo で出演しました。

 スター・パズル・マーチ(小長谷宗一)
 祝典のための音楽(フィリップ・スパーク)
 屋根の上のヴァイオリン弾き(ジェリー・ボック/杉本幸一)

 「祝典のための音楽」は、バスーンのパートを担当しました。長いソロがあり、珍しくみっちり練習を續けました。大分以前にも吹いたことがありましたが、勢ひに任せて吹いてをり、もっときちんと音樂にしたいと思って取り組んできました。

 また、自分の奏法にも疑問があり、ゴードン、クラーク、アイアンのエチュードでエクササイズを重ねてきました。

 「音色が奇麗」「一生懸命やってゐる」といふ演奏ではなく、普通のお客さんが普通に音樂そのものを樂しめるやうな演奏をしたいと思ってきたのです。

 とは言っても、なかなか思ふやうに吹けるわけがなく、リハーサル中も緊張で音が出なくなったり、息が續かなかったり、これなら、いっそのこと勢ひで押していった方が良いのではないかと惱んだこともありました。しかし、それも無理なのでした。勢ひですら、吹ききることが難しくなってゐたのです。

 楽譜の表紙には、毎回、ソロを通した(細かい練習とは別)回數を記録するやうにしました。これだけやっても上手く行かないならば、それが自分の實力だ、それを知りたかったのかも知れません。

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 果たして當日、第1ピストンの動きが鈍くなり、本番に至っても状況が變りませんでした。ソロの演奏に神經を使ひつつ、ピストンの押し方を工夫したり、果ては「上がってくれ」と祈ったり、忙しかったです。

 結果、ピストンの動きが間に合はずに音が出なくなったり、それに動揺して音がかすれたり、練習の時からスムーズに行かなかった跳躍にやはり失敗したり、音の切りが唐突だったり、ピッチが不安定だったり、低音に深みがなかったり、その他諸々、自分の實力を思ひ知りました。

 これからも、目標に變りはないだらうと思ひます。樂ではないし、やってゐて樂しくもない(「あ〜樂しかった」といふ風に樂しくはない、といふこと)です。ですが、もし成し遂げられたら、それは演奏者として無上の喜びを得られるものだと思ふからです。
 
 當日の音源(祝典のための音楽)

 
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