2008年05月28日

C管のユーフォニアム

 ユーフォニアムといふと、普通はB♭管です。C管を作ってゐるのは、チェコのチェルヴェニー(アマティー)ですが、私はまだ見たことがありません。ユーフォニアムではなく、ロータリーのドイツ式バリトン(ストレートベルタイプ)も普通はB♭管ですが、チェルヴェニーの他、B&Sの特注にC管モデルがあります。フランスのサクソルンバス(これも普通はB♭管)にはC管のモデルがありまして、こちらはフレンチテューバとも呼ばれ、1970年代頃までは、オーケストラで使はれてゐました(現在は使ふ奏者も、新しい樂器もないやうです)。

 トランペットやテューバの場合、B♭管よりもC管の方が音の立ち上がりがよく、音色が明るい、とか言はれてゐて、オーケストラやソロでも屡々使はれてゐます。では、もしユーフォニアムをC管にした場合はどうなるのでせう。トランペットやテューバの場合と同じやうに、音の立ち上がりがよく、音色が明るくなるのだとしたら、オーケストラやソロ向きの音になるのかも知れません。私もそんな風に、未知の音色を、ずっと想像してきました。

 と、前振りが長くなりましたが、やっとC管のユーフォニアムを入手しました。チェルヴェニーではありません、なんとベッソンです。



 って、ネタぢゃないですよ(妙な期待をされた方に一應(笑))。
 
 こちらです。

  besson765c00.jpg

 勿論カタログにはありませんが、BESSON BE765C とベルに刻印があります。765といふノンコンペモデルが基になってゐるやうです。

 普通のユーフォニアムと竝べてみると、こんな感じです。

  besson765c01.jpg

 防音室で試奏しただけでは、音色の違ひがよくわかりませんでした(比べた樂器もコンペのサテンですし)。BE765があれば、よかったのでせうけれども(賣れてしまひました)。オフ會には持って行かうかと思ってゐます。

 第15回アンサンブルオフの案内はこちら
http://euphstudy-off.seesaa.net/
Copyright(C) 2008 岡山(HIDEっち) (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at May.28 00:13 | Comment(3) | TrackBack(0) | 楽器・メーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです、後藤田です。

この記事に直接関係のない質問で恐縮なのですが、
HIDEっちさんのBOOSEY & HAWKES 7674 Imperial Besson についている黒いバンドが気になりまして・・・。

商品名など教えていただけませんか。
Posted by 後藤田 at 2009年04月10日 17:21
 これは、樂器をしっかりホールドできるように作ったもので、何處にも賣ってゐません。

 毎度こんな回答ばかりですみませんが、ユーフォニアムに關するかういふ小道具は、なかなか市販されてはゐませんので、世界中を探し回るか、しやうがなく自分で作る(作らせる)わけです。これも、マードレー・ハルヱに作って貰ったものです。あ、検索しても出てきません。ウチの母親ですので。

 Web上で賣らうと思って、大量に作ってもらったのですが、何處かへしまひ込んだあと、所在がわからなくなってゐました。先日ゴソッと出てきましたので、そのうち販賣しますね。

 しかし、後藤田さんはよく觀ていらっしゃいますね。書く甲斐があります。

Posted by 岡山(HIDEっち) at 2009年04月11日 00:33
ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
Posted by 後藤田 at 2009年04月11日 10:42
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