
使用マウスピース:JOSEF KLIER EXCLUSIVE 6C (Largr Shank)
テューバ型のドイツ式バリトンを探してゐて、「いつかいいものがあれば」などと思ってゐました。丁度いい出物があったので、入手。しかもかのアレキサンダー。R.ボボ氏が「Tenor Tuba」と言ってゐるのと同じモデルです。
アレキサンダーでは「スペインモデル」としてゐます。確かにスペインでは、アマティー(チェルヴェニー)などのテューバ型のバリトンがよく用ゐられてゐる(それもC管の場合がある!)やうですが、元を辿るとやはりこのスタイルはドイツ(オーストリア)が発祥なのではないかと思ひます。チェルヴェニーの Euphonion などが、遅くとも1853年にはありますので。
他社よりゆったりとした巻きで、音色はドイツ式バリトンとユーフォニアムの間のやうな感じ。明瞭な輪郭、かつ豊かな響きがします。
管體はイエローブラス、マウスパイプはゴールドブラス、ラッカー仕上げ、ニッケルシルバーベルクランツが付いてゐます。マウスパイプレシーバーはラージシャンク。マウスピースは付属のJK 6CLで、よく見ると、アレキサンダーのロゴが小さく入ってゐます。これが少し嬉しい(笑)。


5月8日に、所属する吹奏樂團の定期演奏會があり、そこでネリベルの「フェスティーヴォ」やドイツ(といふかオーストリアといふかチェコといふか)の行進曲などを演奏しますので、早速使はうかと思ってゐます。