この吹奏樂團は木曜、金曜、土曜のグループがあり、それぞれ別のメンバーで構成されてゐます。前回は木曜日のグループを訪問しました。今回は、再び木曜日のグループ、そして金曜日のグループのリハーサルを訪問です。
木曜日は、團長の蘇さんが經營するミュージックショップ(樂器、樂譜、DVDの販賣)の地下練習室でリハです。


木曜グループの指揮は目玉をギョロギョロさせてビシビシ指示を飛ばすトランペット奏者鄒基華先生なのですが、この日は團員で、音楽総監督の康さん(フルート擔當で、學校の先生)が振ってゐました。
初見大會だったようで、ニューサウンズ・イン・ブラスの「魔法にかけられて」、ミュージック・エイトの「銀の龍の背に乗って」など、ポップス中心にかなり沢山、次から次へとやっていきました。
このグループは、割とほのぼのとしてゐて、あまりシビアな感じではありません。
ユーフォ組で一枚/當日指揮を擔當した康さんと一枚


終了後、團長の蘇さん(普段はテューバ擔當)とユーフォデュオ。曲目は「スーパーマリオブラザース」

さて、金曜は所を變へて、樂團の練習所へ。この練習所は、金曜、土曜のグループと、日曜のオーケストラがリハーサルに使ってゐる、専用の施設とのことです。
金曜は、人數もそこそこ多く、蘇さんが言ふには、「ミドルクラス」とのことです。指揮はダンディーで紳士的なクラリネット奏者の何康國先生です。
まづは練習曲集から數曲音出しして、調子を整へます。いきなり、暗くて靜かな曲だったので、好感が持てました。いきなりかういふ曲がきちんと出來る樂團は、かなりな實力だと思ってゐますが、何先生もそれを目指してゐるのでせうか。いいセンスだと思ひます。
その後、近くに迫ったイヴェント「2010年小小市民の音樂會」で演奏する豫定の「白鳥の湖」「輕騎兵」「ディズニーメドレー」、そして初見でスパークの「ジュビリー序曲」と、結構ハードなメニューでした。
指揮者はあまりアーだコーだと指示を出さず、上手く行かないところがあると止めて、「それでいいの、そこ? 違ってない?」といふ感じで、該當箇所を團員に確認させてゐるやうな感じでした。ある程度吹ける人が多いので、細かくは指示しないですむのかも知れません。
ディズニーメドレーでは、隣のユーフォニアム奏者から、ソロをやるやうに言はれたので、調子に乗ってジャズ風にフェイクしてみました。譜面では実音a1までのところを、原曲と同じフレーズにしてc2まで出しました。隣の奏者からお褒めの言葉が。うっしっしっと喜んでゐましたら、指揮者がクールに、「もう一回行きませう」。で、もう一回、なんとか成功。先に進んでラスト。ホッとしつつも、「もう一回やれ」と來るんぢゃないか、と思ってゐたら、案の定、クールに再びディキシーから通しですと(笑)。流石にオラオラしさうだったので、フェイクはしましたが、a1までにしておきました。いいイジメ方を教へていただきました(笑)。
リハ終了後、何先生にご挨拶。微笑みながら握手してくださいました。本當に物靜かで紳士的な方です。
片付けをしてゐましたら、年配のホルンの方から、「いい音、よく聞こえた」と日本語で褒めていただきました。年配の方から褒められるといふのは、本當に嬉しいものです。
お世話になった蘇さんともお別れです。蘇さんが、今日はミドルクラスだが、土曜はもっとハイレヴェルなんだと言ふので、次回は是非土曜日のリハに挑戦したいと言ひました。一瞬「本氣か?」といふ表情でしたが、いいとも!とのお返事でした。ちょっと緊張しますね。
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