2011年09月29日

發動の機は周遊の益なり

 オランダ、ベルギーの旅から無事に歸國しました。今、困難な状況にはあるものの、むしろ身體の自由は効くので、こんな機會もまたとないかも知れないと思ひ、妻と行くことにした次第です。

 オランダは、大都市アムステルダムで市内散策、ゴッホ美術館の訪問、そして、片田舎のローゼンダールの樂器店を訪問し、以前から目をつけてゐたウィーンタイプのバスフリューゲルホルンを購入。

 ベルギーは、ブリュッセルで空軍の記念演奏會を觀覧しレセプションに參加、樂器博物館の見學、そして、アントワープの大聖堂を拜觀。

 ツアーで回れるやうな内容ではないので、航空券からホテル、訪問先のコンタクトまで、すべて自力で手配するしかありませんでした。しかし、それもこれも、インターネットといふ便利な道具のお陰で、なんとか實現できました。

 旅も終盤にさしかかり、アントワープのレストランで静かに食事をしつつ、以前から思ってはゐたものの、取りかかるのが面倒だったり、恐れがあったり、心配が先立って踏み出せなかったことを、やはりやらねばならないと思ふに至りました。

 私があと何年生きられるのかは、わかりません。私が自分なりに疑問を持って、私の中に蓄積されたものは、私といふ人間がこの世から消えてしまえば、消えてしまふものです。ですから、私といふ人間が生きた證を、この世に殘しておきたいと思ったのです。
 
心はもと活きたり
活きたるものには必ず機あり
機なるものは
觸に従ひて發し
感に遭ひて動く
發動の機は周遊の益なり

吉田松陰 西遊日記より


 もちろん、吉田松陰のやうな感じ方が出來たなどとは到底言へませんでせうが、圖らずも、そのやうな旅になりました。毎度ながら、このやうな旅に連れ添ってくれた妻に感謝してをります。

(って、一緒に竝んで撮った寫眞は、樂器屋のこれ一枚。しかも目をつぶってしまひました。申し譯ない。)
 tabi.jpg
 
Copyright(C) 2011 岡山(HIDEっち) (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at Sep.29 01:28 | Comment(1) | TrackBack(0) | ユーフォニアムの歴史と研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月14日

言ある者は必ずしも徳あらず

 ある音樂家と稱する人物のブログを大分以前から讀んでゐて、その發想に、なるほどもっとも、鋭いと思ひつつも、ずっと何かが違ふと思ってゐた。しかし、その何かとは何なのかがわからず、もどかしく思ってゐた。

 それは實に根本的なことだった。この者の文章は、實感と言葉とが乖離してゐる。つまり、言葉が大げさなのだ。例へば、何かと新しい發見をする度に、すぐ「○○をすることはもう一生ない」「これまでものは全部捨てる」と、潔く言ひたがるのである。

 發見といふ感動を語るのに、いちいちそんな宣言をする必要などないのだが、なぜわざわざそんなことをするのか。彼が過去を大げさに否定してかかるのは、結局新しい發見を際立たせ、絶賛したいがためだと氣がついた。

 こんな輕薄な宣言など、後に臆面もなく撤回されるに決まってゐる、と思ってゐると、案の定、易々と前言が撤回される。この者の言ひ譯は、容易に想像がつく。かつて否定したあるものが、また新しい發見となったに過ぎないのだ、と。

 しかし、物事を本当に見極めたければ、どうして、思想が實生活によって打ち破られることを繰り返す、その複雑怪奇な己自身に眼差しを向けようとしないのか。

 物事の本質を見極めたやうなそぶりを見せながら、要するに彼は「俺、こんなことがわかる人間なんだぜ」といふ自己絶賛とその宣傳をしたくてたまらないのだ。その爲なら、大げさな自己否定のジェスチャーなど朝飯前だ。もはや、過去を否定しては一時も生きられないであらう己の姿に氣付くこともなく、孤高の自稱音樂家として、自己欺瞞を續けて生きるのだらう。

 何年もかかったが、やうやくそれが見えてきた。彼の心は子供のやうに鋭敏だが、彼は決して心の豊かな人物ではない。彼との生身のやりとりで、相當に不愉快な思ひをさせられることが多々あったのも、それで納得が行った。
 
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2011年09月13日

子曰く

論語に

子の曰く、由よ、なんじにこれを知ることををしへんか
これを知るをこれを知ると為し
知らざるを知らずと為せ
是知るなり

とある(巻第一 為政第二 十七)。

どうやら私は、所謂「物知り人」が嫌いで、「物知り人」が他人に教へてゐるのに遭遇するのが、最も嫌いなやうだ。

おそらく「物知り人」が、往々にして、知らざるまでも知ると為しているからであらう。皆「これを」を読み飛ばしてゐる。是知らざるなり。

知らざるを知らずとするのは、孤独だ。いつも他人と群れ、同じて和せぬ付き合ひに耽溺してゐる者には、決してわかるまい。
 
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2011年09月10日

遅ればせながらご報告

 本平成23年度より、日本ユーフォニアムテューバ協会の理事を拜命いたしました。

 特に専門教育を受けてきたわけでもなく、はなはだ力足らずではありますが、コツコツと研鑽を積み、何らかの形でその成果をお披露目して行きたいと考へてをります。

 遅ればせながら、ご報告まで。
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2011年09月06日

ホルスト「第2組曲」の行進曲

9月5日は Facebook の "Euphonium Players Day"といふことで、先日の定期演奏会の音源を YouTube にアップロードした。



もちろん好きな曲で、一生挑戦したい曲。

当日聴きにきてくれたリまさんから、「すごく練習したでしょ! なんかもう、これ以外にないって感じに出来上がってた」とのこと。録音を聴くと、やりたかったことがおぼろげながら表現されてゐるやうに思ふ。しかし、まだまだ思った通りには演奏できてゐない。

他の人にはどのやうに聴こえるのか、全く覚束ない。自分が出したかったところが残るのか、上手くいかなかったところが残るのか…

もし、この世で、一つだけ願ひを叶へられるのなら、自分の演奏を客として生で聴かせて欲しい。
 
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2011年09月01日

祝900,000アクセス

お陰様で、PROJECT EUPHONIUM のアクセスカウンタが、本日900,000を突破しました。皆様の日頃のご愛顧に心より御礼申し上げます。

ミリオンアクセスまであと一息。今後とも、細々とやっていく所存です。
 
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