2007年07月31日

金管楽器の歴史

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 金管ハンドブック〜歴史編「金管楽器の歴史を知ろう」
 佐伯茂樹著(2005/11/26) 1,800円
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 ご紹介が遲くなってしまひました。

・これまで見向きもされずに勝手に解釋されてゐた樂器、名稱だけが一人歩きしてきた樂器についても、詳しく採り擧げられてゐます。

・樂器の畫像は勿論、譜例をふんだんに使ひ、出來る限り樂曲に基づいた解釋をされてゐます。

・文章が丁寧で、「である」ことなのか「であらう」ことなのかが、きちんと書き分けられてゐます。かういふ研究書は、なかなかありませんでした。「である」と書いておきながら、根拠があやふやだったりするものが多かったです。

 残念ながら販賣ルートが少なく、入手困難でしたが、當方でもお取り扱いを始めました。

 ご希望の方は、

 郵便番号
 住所
 氏名

 をメールにてご連絡下さい。
タグ:歴史
posted by 岡山(HIDEっち) at 02:10 | Comment(1) | TrackBack(3) | ユーフォニアムの歴史と研究

ドイツの吹奏樂事情

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 HANDBUCH DER BLASMUSIK
 Hans-Walter Berg 他著
 SCHOT ED 4204
 ISBN 3-7957-2814-2
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 本日ドイツから届きました、吹奏樂讀本です。ドイツの吹奏樂で使はれる樂器についての説明、編成、樂曲、編曲方法、各地の吹奏樂連盟の紹介などが一冊に詰まってゐます。

 まだ、ざっと目を通した程度なのですが、以下の點が目に付きました。

・「テノールホルン(TENORHORN)」は「フリューゲルホルン(FLUEGELHOERNER)」に分類。Buegelhoerner屬としてゐる。

・「バリトン(BARITON)」は「テューバ(TUBEN)」に分類。Buegelhoernerの一種としてゐる。

・TENORHORN に括弧書きで「Bassfluegelhorn」と併記。

・BARITON に括弧書きで「Tenortuba」と併記。

・BARYTONといふスペルは、BARITONの古い表記であるといふ記載。

・テノールホルンやバリトンの座り位置は、舞台に向かって、左側。従って、ベルは客席とは反対側を向く。
タグ:歴史
posted by 岡山(HIDEっち) at 01:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ユーフォニアムの歴史と研究

2007年07月19日

きっかけ

 今日は、人生の大事の一つがありまして、思ひ返しながらチビチビやってゐます。そろそろ寝ようと思ってゐるのですが。

 ユーフォニアムに携って、もうすぐ27年。とっくにヴァンサンカン超えてゐたのですね。このサイトもお陰様で390,000アクセスを突破し、まもなく400,000です。なぜこのやうな、地味なサイトを立ち上げたのか。その元になる體驗は、實は今から24年前、中學生時代にあったのです。

 當時は、音大を出たばかりのテューバの先生(佐野日出男氏と同期)が顧問でして、奏法についてはかなり喧しく教へられました。その一方、バンドジャーナルやバンドピープルのレッスンコーナーや、特集記事を讀んでは、一般に知られてゐないユーフォニアムについての知識を得てゐたのでした。雑誌といふ媒體でしたが、このやうな場があったことに、私は今も感謝してをります。

 そんな私にも後輩が出來ました。ある日、彼は、樂器屋から貰った、ドイツのミラフォンのカタログを見せてくれたのでした。「先輩、この樂器、何ですか?」と指し示したのは、ロータリーで卵形の樂器です。私は雑誌などで得た知識から、「ああ、これはテナーチューバだよ」と言ひましたが、後輩は首をかしげてゐます。

續きを讀む
posted by 岡山(HIDEっち) at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2007年07月14日

パッパーノ&ローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団

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 アントニオ・パッパーノ指揮、ローマ・サンタ・チェチーリア管弦樂團が來日、大成功を収めた模樣。プログラムにあるレスピーギ作曲の交響詩「ローマの松」(實はこの樂團のために書かれた)は、通常のオーケストラに加へ、舞台裏の Tromba 、そして 6パートの Buccine が登場する、壮大な曲である。

 出版されているスコアによれば、この Bucchine の編成は、

 2 Flicorni soprani in Si♭
 2 Flicorni tenori in Si♭
 2 Flicorni bassi in Si♭

 といふ指示があり、同族の円錐系金管楽器が割り當てられてゐる。しかし、最近までこれらは

 2 Trompet
 2 Horn
 2 Trombone

で演奏されることが多かった。近年、スコアの指示に従って、ユーフォニアムやドイツ式バリトンなどによる演奏が増え始めてをり、ユーフォニアム吹きとしては、どのやうな編成で演奏されるのかが氣になるところであった。

 今回のローマ・サンタ・チェチーリア管弦樂團のリハーサルから居合はせた佐伯茂樹によれば、交響詩「ローマの松」のバンダは、指示通り「ブッキーネ」と呼ばれてをり、フリューゲルホルン2、バリトン2、ユーフォニアム2で構成されてゐたさうだ。6人の内4人はこのブッキーネを擔當するためだけにローマから來たとのことである。なほ、バリトンはベッソンの3ヴァルヴ・コンペ(955)、ユーフォニアムは、ヤマハカスタムとベッソンのソヴェリンのようだったとのこと(ご本人に再度確認中)。ユーフォニアム奏者に「それはユーフォニアムですね」と訪ねると、「いや、これはバスフリューゲルホルン(Flicorno Basso を指す)だ」と言って譲らなかったさうだ。

 これらのいささか音抜けのよくない樂器をステージの三方(パートごと)に配置した「アッピア街道の松」は、進軍するローマ軍と、彼方で響くファンファーレとの遠近感が非常に良く表現されてゐた、と佐伯氏は絶賛。確かにファンファーレを派手にしたければ、從來のやうにトランペットやホルン(ヴァークナーテューバ)、トロンボーンなどで演奏した方がよいだらうが、そのやうなオーケストレーションが、果たしてレスピーギの意圖したところだらうか。なぜレスピーギはこの聞こえにくい樂器群をわざわざ指示したのか、パッパーノは、考へに考へたであらう。そして彼はスコアの指示に從ひ、素晴らしい演奏を實現した。

 これは、ユーフォニアムが登場したからといってはしゃぐユーフォニアム吹きに、音樂とは何か、ユーフォニアムとは何かを考へさせる、貴重な演奏であったに違ひない。

 幸い同じコンビによるCDが販賣されてゐるので、公演に行かれなかった人は、こちらでも樂しめる。

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 パッパーノ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア/レスピーギ:ローマ三部作+夕暮れ
posted by 岡山(HIDEっち) at 18:06 | Comment(0) | TrackBack(4) | コンサート・ライヴ

2007年07月10日

斎藤充氏のユーフォニアム&トロンボーンコンサート

 B→C 斎藤充 ユーフォニアム&トロンボーン

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 樂しみにしてゐるコンサートです。傳へ聽いた情報によると、「展覧會の繪」は、様々な樂器を駆使したプレイになるとのことです。

 大分前にC.リンドベルイ氏が、「トロンボーンのコンサートといふと、結局樂器を觀に來る人が多い。僕は音樂を聽きに來て貰ひたいし、そのやうな演奏をしなければならないと思ふ」といふやうなことを、雑誌のインタヴューに應へてゐました。來日したリンドベルイ氏の「展覧會の繪」の熱演に、トロンボーンのコンサートであることを忘れてしまった體驗が思ひ出されます。

 斎藤氏の「展覧會の繪」は、どのやうな音樂になるのでせうか。本當に樂しみです。
posted by 岡山(HIDEっち) at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート・ライヴ